世界各国には色々な風水があるのをご存知ですか?

1980年後半アメリカで流行った黒帽子派風水(別名ブラックハット・セクト)、韓国の風水プンス、インドのインド風水、そして沖縄の風水フーシーなどです。

風水とはその土地・気候・文化などが組み合った自然環境改善術なのかもしれません。

5年ほど前、年末年始をインドで過ごしていました。

今は亡きサイババのアシュラムに2週間、インドのシリコンバレーと言われるバンガロール近郊の別のアシュラムに数日、マイソールという町のアーユルヴェーダー施設に1週間ほど滞在していました。

ハーブを調合したオイルで身体を二人がかりでマッサージするアビアンカとか、額に暖かなオイルを垂らすシロダーラなど聞いたことがあるかもしれません。

これらは体のアンバランスを整える浄化方法で、アーユルヴェーダーとは本来インド伝統医学なのですが、日本ではインド美容として有名になっているようです。

今回はインド風水Vaastu Shastra(ヴァストゥ シャストラ)について。

Vaastuはインド正統的バラモン教の聖典ベーダーを基礎とした古代インドの建築科学といわれ、家を建てる際に利用するとインドの友人は話しています。

ちなみに風水の基礎は易経です。

Vaastuは基本設計であるガイドラインに沿った家を建てるのがベストで、例えば寝室や台所、お祈り室などの間取りと方位が決定付けられている点は日本の家相と相似しています。

玄関は太陽が昇る東がベストといわれ、これは朝日の光を取り入れることで健康でいられることが理由のようです。

健康であれば働け、働くことでお金を稼ぐことができるということでしょう。

そういえば、寺院も東向きが多かったのを覚えています。

私が滞在したアーユルベーダー施設のインド人オーナーがこのVaastuに詳しく、彼の家がVaastuによって建てられたと聞き、家を見せてもらえるようお願いしました。

私が中国風水を教えていると言うことで彼も興味を持ち、ローパン(羅盤)片手に各部屋を案内していただけることになりました。

彼は中国風水というのは龍とか絵などの置物を置くだけのものと思っており、誤解だらけの考えの持ち主だったのですが、それには触れず、彼が推奨しているVaastuのお話を聞くことにしました。

しかし、Vaastuは建物の竣工年は関係なく、どの家も同じということや、今現在の時間も考慮しない点など私の中では何か腑に落ちない点が多かったことを覚えています。

 

現在のサイクル考えると水を置いてはいけない方位に汚れた水が流れ、家の中には高低があり、ビー玉を落とすとコロコロと転がります。

方位は忘れましたが、ある方位が低くなくてはいけないらしく、わざわざ床に高低をつけたのだとか・・・。

確かに中国風水でも座向に高低をつけることでレメディになる場合がありますが、あくまでも外の敷地であり、家の中には適応されません。

風水でも色々な流派があります。

どれが正しいのか、偽者と言うのは愚問かもしれません。

自分と波長のある、かつ効果のある風水と出会えればいいですね。